当院の特徴

緩和ケアについて

緩和ケアは、がんなどの病気を患っている患者さんやそのご家族を対象とし、できるだけ「その人らしい」生活や人生を送れるように支援するものです。

がん相談支援センター

専用電話 0532-33-6290

平日月曜日〜金曜日(祝日、年末年始を除く)8:30〜17:00までに電話を
お願いいたします。

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当院の緩和ケア

当院では、以下のような緩和ケア関連の取り組みを行っています。

外来通院中の患者さんは、専門診療科と併せて緩和ケア外来に通うことができます。

入院中の患者さんには、医師・看護師・薬剤師・医療ソーシャルワーカーからなる多職種チームで全人的にサポートします。

緩和ケアの普及と質の向上を図るため、院内スタッフ向けに緩和ケア教育を行っています。また、年に1回、地域の医療従事者を含めた緩和ケア研修会を開催しています。

・難治性疼痛に対する神経ブロック等について、成田記念病院と連携しております。

・緩和的放射線治療を提供できる体制を当院は整備しており、連携する医療機関からの患者さんも受け入れております。

緩和ケア外来について

がんの病状や治療に伴う様々なつらさのある外来通院中の患者さんに対して「緩和ケア外来」を設置しています。がんの治療時期に関わらず、その人らしい生活をおくることができるようサポートします。

  • 医師(からだ専門の医師)痛み・吐き気・息苦しさなどのからだの症状が和らぐよう支援します。
  • 医師(こころ専門の医師)不眠・気分の落ち込みなどのこころの症状が和らぐよう支援します。
  • 看護師からだに出現している症状や生活の困りごと、不安や気持ちのつらさなどが和らぐよう支援します。
  • 薬剤師薬の効果を最大限に引き出せる使い方の提案、副作用の予防など安心して薬が使えるよう支援します。
  • 医療ソーシャルワーカー医療費や仕事など療養生活上の困りごとが解決するよう支援します。

ご希望の方は、かかりつけ医や当院通院中の方は主治医や外来看護師までお申し出ください。
完全予約制ですので、緩和ケア外来を受診するにはかかりつけ医や主治医からの紹介が必要となります。

緩和ケアチームについて

がんの病状の進行や治療に伴う様々な身体的・精神的苦痛を持つ患者さんに対して適切な緩和医療の提供、支援を行うため、「緩和ケアチーム」を設置しています。がんの治療時期に関わらず、その人らしい生活をおくることができるようサポートします。

医師(からだの専門の医師)
痛み・吐き気・息苦しさなどのからだの症状が和らぐよう支援します。
医師(こころ専門の医師)
不眠・気分の落ち込みなどのこころの症状が和らぐよう支援します。
看護師
からだに出現している症状や生活の困りごと、不安や気持ちのつらさなどが和らぐよう支援します。
薬剤師
薬の効果を最大限に引き出せる使い方の提案、副作用の予防など安心して薬が使えるよう支援します。
医療ソーシャルワーカー
医療費や仕事など療養生活上の困りごとが解決するよう支援します。

主治医や病棟看護師までお申し出ください。

  1. 緩和ケアを必要とする入退院患者及び院内スタッフの依頼に基づき、適切な緩和ケアが受けられるように調整する。
  2. 緩和ケアチームが直接患者さんと面談し、相談に応じ助言をする。
  3. 主治医と担当看護師に専門的な助言、指導及び情報提供を行う。
  4. 緩和ケアチームは主治医、担当看護師と定期的なカンファレンスを開き、継続的な緩和ケアを実施する。
  5. 院内の緩和ケアの質を高めるための症例検討会や講習会を行う。
  6. 院内における疼痛緩和治療の平準化のため作成した「がん疼痛緩和マニュアル」の状況に応じた見直しを行う。
  7. 緩和ケアにおける地域連携を目指す。

WHO(世界保健機関)による緩和ケアの定義(2002年)

緩和ケアとは、生命を脅かす病に関する問題に直面している患者とその家族のQOL(Quality of Life)を、痛みやその他の身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげることを通して向上させるアプローチである。

緩和ケアは

  • 痛みやその他のつらい症状を和らげる
  • 生命を肯定し、死にゆくことを自然な過程と捉える
  • 死を早めようとしたり遅らせようとしたりするものではない
  • 心理的およびスピリチュアルなケアを含む
  • 患者が最後期までできる限り能動的に生きられるように支援する体制を提供する
  • 患者の病の間も死別後も、家族が対処していけるように支援する体制を提供する
  • 患者と家族のニーズに応えるためにチームアプローチを活用し、必要に応じて死別後のカウンセリングも行う
  • QOLを高める。さらに、病の経過にも良い影響を及ぼす可能性がある
  • 病の早い時期から化学療法や放射線療法などの生存期間の延長を意図して行われる治療と組み合わせて適応でき、つらい合併症をよりよく理解し対処するための精査も含む

(緩和ケア関連団体会議による定訳)

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