病院紹介
人生会議(ACP)に
ついて
        人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)とは
人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)とは、成人が年齢や健康状態を問わずに、自分の価値観や人生の目標、将来の医療・ケアに関する意向を理解し、それを周囲と共有できるように支援するプロセスのことです。そしてACPの目的は、重篤で慢性の病気を患っている人が、自分の価値観、目標、意向に沿った医療・ケアを受けられるようにすることにあります。(Sudore RL. J Pain Symptom Manage 2017)
厚生労働省は2018年に、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」を改訂し、ACPの重要性を盛り込んでいます。また、ACPの愛称を「人生会議」と定めています。
以下は厚生労働省によるACPの解説です。
「あなたが大事にしていることや望んでいること、どこで、どのような医療・ケアを受けたいかを、自分自身で前もって考え、周囲の信頼する人たちと共有しておくことを、『人生会議』(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)といいます」(厚生労働省「『人生会議』普及・啓発用資材」2024年)

とよはしACP研究会について
「とよはしACP研究会」は、東三河地域にACPを広めることなどを目標として、2024年6月に発足した団体です。2025年6月現在、当院を含む70以上の地域の関係機関が参加しています。市民のみなさんが地域のどこにいても自分自身の意向に沿った医療・ケアが受けられるように、とよはしACP研究会は取り組んでいきます。地域共通のACP記録書式(下記参照)を作成し、医療・介護・福祉・行政などの関係機関がこれを用いて連携することを目指しています。

「人生会議 ―私の生き方について― ほの国ACPシート」
とよはしACP研究会が作成したACPの記録書式です。地域の医療・ケア従事者は活用してください。もちろん市民のみなさんがこれを参考にしながら、前もって考えてみたり、ご家族等と話し合ってみたりすることもできます。
※このACPシートに限らず、すでに使用しているシートを持参していただくことも可能です。
ほの国ACPシート
当院の取り組み
当院では、ACPを推進するために「ACPサポートチーム」を立ち上げ、患者さんの意向に沿った医療やケアの選択ができるよう支援する活動を始めました。患者さんの「どこで過ごしたい」「どんな医療を受けたい」などの思いをACPシートに記録し、意向に沿った医療・ケアの提供に努めてまいります。また、作成したACPシートはご家族や大切な人、地域の支援者とも共有し、患者さんの意向が尊重されるよう連携をしています。
相談窓口
ACPについて不明点等がございましたら、患者総合支援センターにご相談ください。
