診療科・部門

呼吸器外科

診療科のご案内

当院は東三河地区の基幹病院として、肺がんなど胸部悪性疾患や気胸のような良性疾患、そして胸部外傷など地域医療に必要とされる胸部外科疾患を幅広く取り扱っております。当科の特徴は体に負担の少ない低侵襲手術(単孔式胸腔鏡下手術やロボット支援下手術)を標準術式としていることです。悪性疾患に関しては呼吸器内科、放射線科と、外傷に関しては救急外来や脳神経外科、整形外科など他科とも連携した診療をおこなっております。

外来担当医表

第6診察室午前<手術>成田 <手術>橋本<手術>
午後<手術>成田 <手術>野亦<手術>

代表的な疾患・治療

呼吸器内科や放射線科とともに症例検討を行い、手術療法が最善と思われる患者さん(主に病期ⅠA~ⅢA)に手術をご提案しております。早期肺がんの標準術式は肺葉切除ですが、ごく早期の肺がんもしくは低肺機能の患者さんにはより切除範囲が小さく呼吸機能を温存できる肺区域切除や部分切除を検討いたします。また3-4㎝の小さな傷1つで行う単孔式手術やロボット支援下手術(1ポートもしくは2ポート)といった低侵襲手術を標準術式とし、できる限り体への負担を少ない手術を心がけております。

  • 単孔式胸腔鏡下手術(Uniportal VATS):単孔式手術は3-4㎝の小さな傷ひとつのみで行う胸腔鏡下手術です。従来の胸腔鏡手術は2-4個の小さな傷で行っておりましたが、手術技術の進歩と特殊な専用鉗子を使用することにより、ひとつの傷のみで手術可能となりました。当院では2019年10月より導入し、肺がん患者さんの標準術式としております。導入している病院は未だ少なく技術的に難しい手術ですが、当院ではほとんどの手術を単孔式で行っており、豊富な経験があります。従来の手術に比べ術後の回復も早く、経過がよいと術後数日で退院となります。(Fig 1)
  • ロボット支援下手術:手術支援ロボットda Vinci手術システムは繊細で正確に作動する鉗子、鮮明な3次元画像を有した手術システムです。胸腔や縦隔など狭い部位において従来の胸腔鏡より細やかな作業が可能です。当院では2020年2月より導入いたしました。標準的には4-5つの小さな創で行いますが、当院では単孔式手術での技術を活かし創を減らして(1-3ポート)手術をおこなっておりますので、標準的なロボット手術と比べ術後の疼痛軽減や早期回復が期待できます。(Fig 2)
  • 開胸手術/多孔式胸腔鏡手術:病変が心臓に近い場合や、周囲臓器への浸潤がある場合、リンパ節転移や胸腔内癒着が予測される場合には従来からの標準的な術式である開胸手術や多孔式胸腔鏡下手術をおすすめします。また単孔式手術やロボット支援下手術をおすすめした患者さんでも術中所見によってはこれらの手術に変更する可能性もあります。
Fig1
Fig2

消化管、腎臓、婦人科領域の悪性腫瘍で肺転移のある患者さんは、各科の主治医と病状を検討した上で肺切除をおすすめすることがあります。呼吸機能をできる限り温存できるよう部分切除、区域積極的に考慮いたします。手術方法に関しては原発性肺がんと同様です。部分切除の場合には2㎝の傷1つで手術可能な場合もあります。

左右の肺と胸椎、胸骨に囲まれた場所が縦隔ですが、そこに発生した腫瘍は基本的に手術対象となります。腫瘍の位置とサイズによって手術方法が異なります。肺がん同様、単孔式手術やロボット支援下手術を標準術式としておりますが、病状によっては胸骨正中切開による開胸手術を行います。

肺に穴が開きしぼんでしまう病気です。多くは肺のう胞(ブラ)の破裂が原因です。初発の場合には経過観察もしくは胸腔ドレナージでの治癒を目指しますが、再発する場合には手術をおすすめします。また初発でもドレナージ治療が長期化する場合や、両側気胸、出血を伴う特発性血気胸の場合には手術適応となります。再発予防を希望される患者さまにも手術を検討いたします。手術は2㎝ほどの傷1つで行う単孔式手術で行います。経過がよければ術翌日~数日で退院となります。単孔式手術が難しい場合には、小開胸で行うこともあります。

膿胸、結核腫、非定型抗酸菌、肺アスペルギルス症など、呼吸器内科と症例検討を行ったうえで手術療法が最善である場合には手術を行います。手術方法に関しては病状に合わせて最善のものをご提案いたします。

外傷性気胸、外傷性血胸、肺挫傷、肋骨骨折、胸骨骨折、気管・気管支損傷などの外傷性疾患の治療を行っております。軽傷症例では保存的治療、疼痛コントロールを行いますが、中等症~重症の場合には胸腔ドレナージや手術を考慮いたします。重症外傷、多発外傷に関しては救急外来や他科(脳神経外科、整形外科など)と連携し24時間対応しております。

現在実施中の臨床研究

豊橋市民病院呼吸器外科では、以下の臨床研究を実施しています。

更新日:2022年03月02日

管理番号
551
院内代表者名
成田久仁夫
研究の対象
原発性自然気胸
開始日
2020/10/07
終了予定日
2026/12/31

管理番号
575
院内代表者名
成田久仁夫
研究の対象
肺癌に対して肺葉切除または区域切除をロボットまたは胸腔鏡下に施行された患者
開始日
2021/01/06
終了予定日
2025/07/10

スタッフ

出身大学
金沢医科大学
指導医
  • 日本外科学会外科指導医
  • 日本呼吸器外科学会呼吸器外科指導医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡指導医
  • 日本胸部外科学会指導医
  • 全日本病院協会臨床研修指導医
専門医
  • 日本外科学会外科専門医
  • 日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医
  • 日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
認定医
  • 日本外科学会認定医
その他
  • 豊橋市民病院 緩和ケア研修会修了
  • 日本医師会認定産業医
  • 日本呼吸器外科学会評議員
  • ダヴィンチ サーティフィケイト
  • 日本肺癌学会評議員
  • 日本胸部外科学会評議員
出身大学
大分大学
専門医
  • 日本外科学会外科専門医
  • 呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医
認定医
  • 肺がんCT検診認定医師
その他
  • 日本医師会認定産業医
  • 名古屋第二赤十字病院緩和ケア研修会修了
  • ダヴィンチ サーティフィケイト
  • 第17回名大ネットワーク指導医講習会修了
出身大学
富山大学
その他
  • 豊橋市民病院緩和ケア研修会修了
  • ダヴィンチ サーティフィケイト