診療科・部門

産婦人科(生殖医療)

診療科のご案内

産婦人科(生殖医療)では、不妊症(初期流産を含む)カップルを診療します。
当院では、産婦人科や泌尿器科と独立した院内診療科として赤ちゃんを望むカップルへの利便性を高めています。
西暦何年(夫何歳・妻何歳)までに何人の子を望みますか。その通りにならなさそうなら、すぐに二人で受診していただくという基本ポリシーで、従来の一般的な不妊症(不育症)の考え方を発展させ、総合生殖医療センターと連動して実績を重ねてきました。
無精子症男性手術(泌尿器科依頼)同様に、子宮内膜症、子宮筋腫、卵管疾患に代表される不妊関連婦人科疾患の手術は、女性内視鏡外科が開設されてからは、治療プランを策定して院内依頼しています。
健康な家族形成をゴールとして、少なくとも体外受精以上の生殖補助医療での妊娠については、予定日決定診察日に産婦人科とバトンタッチして胚移植を担当した医師が妊婦健診主治医になるなど、産婦人科・内科などとの密接な連携で地元東三河の中核総合病院の良さを生かしたアップデートを続ける先進の生殖医療に取り組んでいます。

外来担当医表

総合生殖医療
センター
午前安藤安藤安藤安藤安藤
午後諸井/安藤窪川/安藤窪川/安藤鈴木/安藤

12月12日~12月16日

代表的な疾患・治療

当科では、生殖医療(人工授精を含む一般不妊治療、体外受精などの生殖補助医療ART)が必要となる全ての疾患(不妊症・不育症など)を対象としています。希望する子どもの数を得ることが困難な高年齢や併存疾患(子宮筋腫・子宮内膜症などの婦人科疾患、内科疾患、男女の単純肥満症や喫煙歴)カップルの治療プラン策定と実現可能性を評価します。このような、家族形成の未来を見据えたファミリープラニングを基軸とした生殖医療を行っています。

  • 生殖・周産期医療(子を望み妊娠・出産・育児開始までの医療)は、地元で完結するのが理想です。その体制がない地域のサポートも行いたいのですが、キャパシティが飽和した状態が長年続いており、東三河地区外に生活拠点のあるご家族は、セカンドオピニオンのみとさせていただいております。
  • 完全に喫煙をやめた男女で、体格指数(BMI)が標準(18.5以上25.0未満)または17.5以上18.5未満で体重増加傾向にある女性、もしくは25.0以上30.0未満(肥満度1度)で減量に励む女性のみを生殖医療の治療対象とさせていただいております。初期検査とプラニングは治療対象外の男女でも可能です。
  • 希望する子どもの数(希望挙児数)を得ることを目標とするため、2010年頃までに当院で盛んに行ってきたタイミング→人工授精→体外受精等のARTに至るステップアップ法は、女性年齢30歳未満で希望挙児数が2人程度、35歳未満で希望挙児数が1人のみのケースのみに限定する事を原則とし、卵子と精子の質や受精や子宮着床前までの胚(受精卵のこと)発生の推移が明らかとなり検査的な意味合いもあるARTと貯胚(最終子のための分も含めてなるべく若いうちの胚を凍結しておく事)を晩婚晩産化時代の”救済策”として提案しています。
  • 未婚女性の子宮内膜症や子宮筋腫の現在・未来のリプロダクティブライフプラニング(RLP;生殖に関わる生涯設計)についても幅広く対応しています。
  • 当院でがん治療等を予定するケースでの精子凍結については、凍結スペースに空きがある場合にのみ対応いたします。

水・木午後の初回診察枠にご夫婦(カップル)での予約手続きをしていただきます(当日不可)。初診後検査(生殖スクリーニング検査)は、1か月以内に完了していただきます。

  • 生殖医療は時間軸で考えることが重要です。まずご夫婦(カップル)で初回受診可能なスケジュールを把握しておき、初診予約のための来院(男女どちらかで可)を外来診療日にお願いします。男性の受診が必須となるのは初診や体外受精説明会(ARTクラス)や採卵日など限られた機会のみです。
  • 不妊症の場合、初回診察予約待ちの間は、前医等から妊娠が禁止されている場合を除き、排卵がいつ頃なんて考えないで、週に3回以上の性交渉を実践してみてください。予約待ちが3か月程度になることもありますが、頻繁に性交渉を行って妊娠したというご連絡が20~30例に1例ございます。
  • 初診時は、ご夫婦いっしょに診察室に入っていただきます。年齢が高くなるほど、いつのまにか歪んでしまった生活習慣により健康が蝕まれていることが、不妊に関係してきます。また、もしかしたら妊娠の成立に向けた可能性を下げている要因だけでなく上げている要因が夫婦どちらかの生活習慣から見つけ出せて、前向きになれる良い機会となる診察になるかもしれません。
  • 当院では、海外の研究成果に基づいて男性の生活習慣も重視しています。男性のBMIが30超の肥満や喫煙が受精~着床(初期流産)までの様々な段階で著しい悪影響をもたらすことに着目しています。このように、不妊症はもちろん、不育症についても女性のみならず男性の肥満にも目を向け、女性だけを悩み苦しめる不育症から次のステージに駒を進めています。
  • 当院では食事・運動・睡眠・(心理的)ストレスを重視しています。基礎体温表についての考え方も、単に体温を記録するだけでなく、女性が自分自身の生活習慣を記録し、医療スタッフとのコミュニケーションツールとなるような様式で記載していただいています。これについては、初診後に説明をいたします。
  • 初期検査には、精液検査、女性についてはホルモン検査、子宮卵管造影、クラミジア検査など一般的なものや、抗ミュラー管ホルモン(AMH)や葉酸やビタミンDや亜鉛など(一部保険適用外)も含まれています。また、男女共通でプレコンセプションケア(妊活)で行うような採血検査等を保険適用外で実施することもできます。不育症については、不妊症検査項目以外に採血検査項目が追加されます。
  • 子宮卵管造影は、画像データを動画で記録しています。子宮口から注入した造影剤(液体)の子宮腔内・卵管内、そして腹腔への広がり方が正常かを正確に評価するのに動画記録は有効です。

ミグリス🄬という「遠心フリー」運動精子選別装置を用いたMS法でスイムアップ法で行います。晩婚化晩産化の時代に果たす人工授精の役割は限定的であるという考えから、限られたケースに限られた回数のみという位置づけの治療法としています。2022年4月から保険適用となりました。

  • 運動精子数が十分存在しないなど、精液検体の状態が不良であれば実施できません。
  • その他、実施決定時にお渡しする説明同意書をご覧ください。
  • 以下の画像に記載されている内容についてもご確認ください。(画像が見にくい場合には、別タブで開くなどしてご覧ください。)
当院で採用している遠心分離せずに精子を選別するMS法

2022年4月から保険適用となりました。幸いにも当院で考案し2008年に採用した個別化生殖医療にも対応可能な、採卵・受精/授精・初期培養・胚盤胞培養・凍結数それぞれが個数が増えると加算されていく料金体系が保険診療にも概ね組み入れられたため、保険診療とならない高年齢女性等の多種多様な患者さんに対しても、同一近似の料金体系で治療が行えます。治療内容の詳細につきましては、総合生殖医療センターの項目をご覧ください。

現在実施中の臨床研究

豊橋市民病院産婦人科(生殖医療)では、以下の臨床研究を実施しています。

更新日:2022年11月02日

管理番号
418
院内代表者名
安藤寿夫
研究の対象
生殖補助医療
(オプトアウト:公開情報参照)
開始日
2019/01/09
終了予定日
2027/12/31

管理番号
534
院内代表者名
安藤寿夫
研究の対象
FSH・PRL産生下垂体腫瘍
(対象となる方からは直接同意を得ています。)
開始日
2006/08/16
終了予定日
2026/03/31

管理番号
535
院内代表者名
安藤寿夫
研究の対象
天然型エストラジオール製剤の禁忌とならない凍結胚融解移植ホルモン補充周期患者
(対象となる方からは直接同意を得ています。)
開始日
2009/07/14
終了予定日
2026/03/31

スタッフ

出身大学
名古屋大学
指導医
  • 日本産科婦人科学会産婦人科指導医
  • 日本生殖医学会生殖医療指導医
  • 臨床研修指導医
専門医
  • 日本産科婦人科学会産婦人科専門医
  • 日本生殖医学会生殖医療専門医
その他
  • 名古屋大学医学部臨床講師
  • 母体保護法指定医
  • 日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー
  • 日本不妊カウンセリング学会評議員
  • 日本IVF学会理事
  • 日本生殖工学会理事
  • 生殖バイオロジー東京シンポジウム世話人
  • 東海ARTカンファレンス代表世話人
  • 医学博士