診療科・部門

リウマチ科

診療科のご案内

当科は東三河地区で最も古く設立(平成10年)されたリウマチ科として現在まで診療を行っています。主にリウマチ性疾患を扱っております。リウマチ性疾患とは体のあちらこちらが痛くなる病気を指す医学用語です。当科では1. 関節炎の診断、2. 関節リウマチの薬物治療、3. 各種リウマチ性疾患(強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、リウマチ性多発筋痛症、RS3PE症候群、SAPHO症候群)の診療、4. 骨粗鬆症の最新薬物治療、5. 関節リウマチの手術治療と変形性膝関節症の人工膝関節置換術の5つメインテーマをもって診療しています。

外来担当医表

紹介状がなくてもできるだけ診察しますので、受付にてリウマチ科希望とお申し出ください。

第2診察室午前大野
午後大野
第3診察室午前平野平野
午後平野平野
第5診察室午前大野
午後
第6診察室午前平野平野大野
午後(第1・3・4・5)
大野
(第2・4・5)
大野
第7診察室午前大野
午後

代表的な疾患・治療

関節痛をきたす病気を主に対象疾患としています。整形外科との違いについては、リウマチ科では関節リウマチという病気を中心に、それと類似した特徴を持つ疾患を診療しています。またこれらに合併することが多い骨粗鬆症も専門的治療を行っています。

  • 関節リウマチ
  • 変形性膝関節症
  • 骨粗鬆症
  • 強直性脊椎炎
  • 乾癬性関節炎
  • リウマチ性多発筋痛症
  • RS3PE症候群
  • SAPHO症候群
  • 原因不明の関節炎の診断

関節リウマチは中高年の女性に好発する疾患ですが、近年は高齢者での発症が増加しております。また女性が約8割ですが男性症例が約2割ほどおります。免疫の異常により多発性の関節炎をきたす病気で、症状としては関節痛(手足が多いが、全身のどの関節も発症する可能性)があります。

  • 関節リウマチの診断は症状、血液検査、レントゲン検査、関節エコー検査にて行います。中でも関節エコー検査は当院では専任の検査技師により網羅的に行っており、異常関節の見落としを防いでおります。                        関節リウマチの治療は薬物治療が中心です。副作用の多いステロイド剤の使用は最小限にとどめ、抗リウマチ薬と呼ばれる関節リウマチ専用の薬物を副作用に注意しながら、多くの経験を背景にして、国際ガイドラインにのっとった治療薬選択を行っています。メトトレキサートが第一選択となりますが、種々の理由でメトトレキサートが投与できない症例についてはアザルフィジン、ケアラム、タクロリムスなどを使用します。これらの薬剤で効果不十分であれば生物学的製剤やJAK阻害剤といったより有効性の高い薬剤を投与します。
  • 関節破壊が進行してしまった場合、薬物治療だけでは十分に痛みが取れない症例が多いです。そういった場合は手術治療を検討します。人工関節置換術(膝、股関節、肘関節、肩関節)、関節固定術(足関節、指関節)、関節形成術(手関節、足趾関節)を行っています。

変形性膝関節症は高齢の女性に好発し、膝関節の軟骨のすり減りと骨棘とよばれる骨のとげをレントゲン所見における特徴とし、生活の大きな支障となります。重度の場合では、軽度の場合の治療は無効であることが多く、その場合は当院のような総合病院における手術治療をおすすめいたします。通常よく行われる手術法は人工膝関節置換術と呼ばれるもので、膝関節を人工の関節に置換する手術です。一番のメリットは膝痛が非常によく改善することであります。関心のある方がおられましたら、是非リウマチ科にご相談ください。

  • 軽度の場合、鎮痛剤の内服やシップなどの外用剤、温熱療法や運動療法などのリハビリテーション、ヒアルロン酸などの関節内注射、装具療法などで治療されることになります。また、体重の減量も疼痛の軽減に有効であることが知られています。
  • 軽度の場合の治療については、お近くの整形外科クリニックにおいてご相談されることをおすすめいたします。
  • 当科では、膝痛が強く上記の治療で効果不十分の場合で、患者さんに希望があれば人工関節置換術を施行しています。人工膝関節置換術は多くの医療機関で行われている、安定した成績が期待できる方法であり、当科でも最新の設備と麻酔科のサポートで、これまで安全に手術を行ってきています。疼痛がかなりとれる症例が多いです。

骨粗鬆症はいわゆる骨がすかすかになり、ささいなけがで骨折を起こしたり、脊椎などでは外傷がなくても骨折を起こしたりする病気です。我々の扱っているリウマチ性疾患では骨粗鬆症を合併する頻度が高いことが知られています。かつては「仕方ない」の一言で片づけられていましたが、現在、この骨粗鬆症の薬物治療の現場に革新が起きつつあります。かつてはビタミン剤などしかなかった治療現場にハイテクを駆使した多くの新規薬剤が臨床使用可能になりました。これらを適切に使用すると骨密度が上昇し、骨折の危険を下げることができます。

  • 最新の薬剤としては、ビスホスホネート製剤、SERM製剤、PTH製剤、抗RANKL抗体、抗スクレロスチン抗体などがあります。
  • 最近では最新薬物治療により年を取るごとに骨密度が増えている患者さんもおられます。
  • 当科では骨密度を半年~1年に1回は計測し、骨粗鬆症治療が効果を発揮しているか確認しながら治療を進め、もし効果が足りなければ薬剤を変更するなど、きめの細かい骨粗鬆症治療を行っています。
  • 関節リウマチと骨粗鬆症を合併している方、骨折を繰り返している方はぜひリウマチ科にご相談ください。また骨粗鬆症だけの診療も行っておりますので、遠慮なくご相談ください。

主に骨盤や脊椎に炎症が生じ、炎症部位が強直する(骨と骨がくっついてしまう)という特徴があります。痛みは運動で低下する傾向があるため、早期診断が困難で、かなり進行してから発見されることも多いです。HLA-B27という遺伝子と関連があります。関節リウマチが女性に多い疾患であるのと比較して、強直性脊椎炎は男性に好発します。最近では生物学的製剤が臨床で使用可能となっていますので、お困りの方はご相談ください。

乾癬という皮膚病に合併する関節炎で、進行すると関節破壊をきたします。関節リウマチに使用するような抗リウマチ薬や生物学的製剤による治療が可能な時代になりました。生物学的製剤は皮膚病変の改善効果も高いことが知られています。乾癬の方で、関節痛や腰痛・背部痛を併発している方は、単に皮膚病の乾癬だけでなく、乾癬性関節炎の可能性がありますので、遠慮なく当科にご相談ください。

高齢の女性に好発し、両肩周囲の疼痛とこわばり、発熱、などを特徴とします。炎症反応は通常高値ですがリウマチ反応は通常陰性です。最近では診断に関節エコーを用いています。診断されればステロイド治療の適応であり、通常では著効します。消炎鎮痛剤は通常無効ですので、できるだけ早くステロイド治療を行うことが症状改善のカギとなります。関節リウマチとの鑑別が難しく、経験を要しますが、当科では多くの経験を有しています。

リウマチ性多発筋痛症と同様に高齢の女性に好発しますが、両手や両足の浮腫を特徴とします。治療はステロイド治療です。関節リウマチとの鑑別が重要です。

掌蹠膿疱症という皮膚病に合併することがあり、鎖骨や脊椎や大腿骨に炎症を起こす病気です。疼痛は非常に強いことがあり、速やかな診断と治療を必要とします。

関節炎の診療で、一番難しいのでは診断であるといっても過言ではありません。実際に他院で間違った診断をされ、当科に遅れて受診し、治療が遅れてしまう症例が後を絶ちません。関節炎の診断にはリウマチ性疾患の知識に加え、整形外科疾患の知識も必要ですし、血液尿検査とレントゲンだけでなく、関節エコーやMRIといった機器を使用した画像検査を組み合わせて行うことが肝要です。当科では正確な診断をできるだけ早く行うことが最も重要と考えておりますので、関節炎の診断にお困りの方は当科受診をご検討ください。

  • 関節リウマチではないのに関節リウマチと診断されてしまう症例や、関節リウマチであるのに関節リウマチと診断されない症例が存在しています。その理由はいくつかありますが、一つにはなにか一つの検査で関節リウマチと診断できるのではなく、いくつかの条件を組み合わせて行うことにあります。またリウマチ診断には一定の経験が必要であり、経験の乏しい医師の場合には診断が困難な場合もあり得ます。当科では長年にわたりリウマチ診療を行っており、多くの知識と経験を有しております。

現在実施中の治験

治験対象疾患登録状況備考
第Ⅲ相試験関節リウマチエントリー状況なし
第Ⅱ相試験関節リウマチエントリー状況なし

その他

現在実施中の臨床研究

豊橋市民病院リウマチ科では、以下の臨床研究を実施しています。

更新日:2021年12月01日

管理番号
379
院内代表者名
平野裕司
研究の対象
関節リウマチ患者
開始日
2018/06/06
終了予定日
2025/03/31

管理番号
481
院内代表者名
平野裕司
研究の対象
骨粗鬆症を有する 関節リウマチ患者
開始日
2019/11/21
終了予定日
2026/03/31

管理番号
597
院内代表者名
平野裕司
研究の対象
適格基準を満たす関節リウマチ患者
開始日
2021/03/18
終了予定日
2024/12/31

スタッフ

出身大学
名古屋大学
指導医
  • 日本リウマチ学会リウマチ指導医
  • 臨床研修指導医
専門医
  • 日本リウマチ学会リウマチ専門医
  • 日本整形外科学会整形外科専門医
認定医
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 日本人工関節学会認定医
その他
  • 日本リウマチ学会リウマチ評議員
  • 日本リウマチ財団リウマチ登録医
  • 日本臨床リウマチ学会評議員
  • 中部リウマチ学会評議員
出身大学
三重大学
専門医
  • 日本整形外科学会整形外科専門医
認定医
  • 日本整形外科学会認定リウマチ医